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テクニカル分析③:Ⅰトレード戦略の要点とプライスアクション

alex
AXIORY

プライスアクション(反転)

ルシファー(モーニングスター/イブニングスター)

明けの明星(Morning Star)と宵の明星(Evening Star)は、プライスアクションにおける重要なローソク足パターンで、それぞれ上昇トレンドへの転換と下降トレンドへの転換を示唆する。

これらのパターンは3本のローソク足で構成される。

明けの明星(Morning Star)

ローソク足Aは長い陰線となり価格が下落していることを示す。

ローソク足Bは小さな実体のローソク足となり、ギャップダウンして出現することが多い。

ローソク足Cは長い陽線となり価格が上昇していることを示す。

プライスアクションの意義(明けの明星/Morning Star)
  • ローソク足Aは、強い売り圧力を示している。
  • ローソク足Bは、市場の不確実性を示している。このローソク足は小さく、ギャップダウンして開くことが多いため、売り圧力の減少を示唆する。
  • ローソク足Cは、強い買い圧力を示しており、ローソク足Aの中間点を上回ることが理想的である。
明けの明星(Morning Star)出現時のトレード戦略
  • ロングポジションのエントリー:(A積極的エントリー  C保守的エントリー)
    • Ⅰ. ローソク足Cの終値がローソク足Aの中間点を上回った場合。
    • Ⅱ. ローソク足Cがローソク足Aを完全に上回った場合。
    • Ⅲ. ローソク足Dが、ローソク足Cを上回った場合
  • ストップロスの設定:パターンの最安値の少し下に設定。
  • 利益確定ポイント:直近のレジスタンスレベルや、事前に設定したリスクリワード比率に基づいて設定。

宵の明星(Evening Star)

ローソク足Aは長い陽線となり価格が上昇していることを示す。

ローソク足Bは小さな実体のローソク足でギャップアップして出現することが多い。

ローソク足Cは長い陰線となり、価格が下落していることを示す。

プライスアクションの意義(宵の明星/Evening Star)
  • ローソク足Aは、強い買い圧力を示している。
  • ローソク足Bは、市場の不確実性を示している。このローソク足は小さく、ギャップアップして開くことが多いため、買い圧力の減少を示唆する。
  • ローソク足Cは、強い売り圧力を示しており、ローソク足Aの中間点を下回ることが理想的である。
宵の明星(Evening Star)出現時のトレード戦略
  • ショートポジションのエントリー:(A積極的エントリー  C保守的エントリー)
    • Ⅰ. ローソク足Cの終値がローソク足Aの中間点を下回った場合。
    • Ⅱ. ローソク足Cの終値がローソク足Aを完全に下回った場合。
    • Ⅲ. ローソク足Dがローソク足Cの下回った場合。
  • ストップロスの設定:パターンの最高値の少し上に設定。
  • 利益確定ポイント:直近のサポートレベルや、事前に設定したリスクリワード比率に基づいて設定。

ルシファー応用

反転の強さ

ヒゲと実体の位置により、反転の強さが変わるため意識しておいたほうが良い。

下記図の1から順に反転の強さが弱くなっていく。

2つの陽線/陰線による反転

隣同士のローソク足が70%以上オーバーラップしている場合は一つのローソク足としてカウントして問題ない。

より大きな時間軸で見た場合には陽線と陰線の二つのローソク足が一つの長いひげの陰線や陽線になる場合がある。ローソク足の重なりを意識してみてほしい。

プライスアクション(反転 / 継続)

リバーサル

リバーサルロー(Reversal Low)とリバーサルハイ(Reversal High)は、プライスアクションにおける重要なリバーサルシグナルである。

これらは特定のローソク足のパターンを形成し、トレンドの転換を示唆することがある。

リバーサルロー(Reversal Low)

リバーサルローは、下降トレンド中の一時的な調整で上昇している箇所や、上昇トレンドの高値付近で発生し、トレンドが下落に転じる可能性を示唆するローソク足パターンである。

プライスアクションの意義(リバーサルロー/Reversal Low)
  • ローソク足Bがローソク足Aの実体を包む
    • 現在のローソク足が前のローソク足の実体を包んでいる状態。(前のローソク足のヒゲを完全に包んでいるほうがリバーサルローの形としては完全形である。)
  • 売り手の力が強くなる
    • リバーサルローは、買い手の力が弱まり、売り手が市場を支配し始めることを示す。このパターンが現れた場合、トレーダーは潜在的な下降トレンドへの転換を考慮することが重要となる。
リバーサルロー(Reversal Low)出現時のトレード戦略
  • ショートポジションのエントリー
    • ローソク足Cがローソク足Aの安値を下回った場合にエントリー。
  • ストップロスの設定:ローソク足Bの高値の少し上にストップロスを設定。
  • 利益確定ポイント:近くのレジスタンスレベルや目標価格に基づいて設定。

リバーサルハイ(Reversal High)

リバーサルハイは、上昇トレンド中の一時的な調整で下降している箇所や、下降トレンドの安値付近で発生し、トレンドが上昇に転じる可能性を示唆するローソク足パターンである。

プライスアクションの意義(リバーサルロー/Reversal Low)
  • ローソク足Bがローソク足Aの実体を包む
    • 現在のローソク足が前のローソク足の実体を包んでいる状態。(前のローソク足のヒゲを完全に包んでいるほうがリバーサルローの形としては完全形である。)
  • 買い手の力が強くなる
    • リバーサルハイは、売り手の力が弱まり、買い手が市場を支配し始めることを示す。このパターンが現れた場合、トレーダーは潜在的な上昇トレンドへの転換を考慮することが重要となる。
リバーサルハイ(Reversal High)出現時のトレード戦略
  • ロングポジションのエントリー
    • ローソク足Cがローソク足Aの高値を上回った場合にエントリー。
  • ストップロスの設定:ローソク足Bの安値の少し下にストップロスを設定。
  • 利益確定ポイント:近くのレジスタンスレベルや目標価格に基づいて設定。

リバーサル応用

下記図のようにB,Cの足がAの足を包んでいる場合はリバーサルローと同様にエントリーをすることができる。(リバーサルハイも同様)

この場合、DがAの安値を下回ったタイミングでエントリーをし、CまたはBの高値の少し上にストップロスを設定する。

アウトサイド

アウトサイドバー(Outside Bar)は、マーケットのトレンドが変化する可能性を示唆する。

このパターンは、現在のローソク足の高値と安値が、前のローソク足の高値と安値の範囲を完全に包み込む形で形成される。

アウトサイドバーは、トレンドの継続や逆転のシグナルとして利用されることが多い。

プライスアクションの意義(アウトサイドバー/Outside Bar
  • 完全に包み込む
    • 現在のローソク足が、前のローソク足の高値を上回り、安値を下回る。(リバーサルを形成)
  • 小さなレンジを形成する
    • 複数のローソク足が高値と安値をブレイクすることなくレンジ状態となることで、圧力を高め、ブレイク時はより大きなブレイクになりやすい。
  • アウトサイドバーの位置
    • 上昇トレンド中や下降トレンド中によって、継続パターンやリバーサルパターンとして解釈される
アウトサイドバー(Outside Bar)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • Ⅰ.ローソク足Eがローソク足Bの高値または安値を超えたタイミングでエントリーを行う
    • Ⅱ.ローソク足Fがローソク足Eの高値又は安値を超えたタイミングでエントリーを行う。
    • アウトサイドバーの高値を上回った場合はロングポジションを取り、安値を下回った場合はショートポジションを取る。
  • ストップロスの設定
    • ロングポジションの場合、アウトサイドバーの安値の少し下にストップロスを設定する。
    • ショートポジションの場合、アウトサイドバーの高値の少し上にストップロスを設定する。
  • 利益確定ポイント:近くのレジスタンスレベルや目標価格に基づいて設定。

インサイド

インサイドバー(Inside Bar)は、前のローソク足の範囲内に収まる形で形成される。これは、市場の不確実性や一時的な調整を示唆し、次の大きな値動きの前兆となることが多い。

プライスアクションの意義(インサイドバー/Inside Bar
  • 小さなレンジを形成する
    • 前のローソク足の高値と安値の範囲内に完全に収まる。
  • 市場が方向性を定める前の状態
    • インサイドバーは、次の価格の大きな動きがどちらの方向に向かうかを示唆するための準備段階である。市場が方向性を定める前の「ブレイクアウト」を待っている状態を示している。
  • インサイドバーの位置
    • 上昇トレンド中や下降トレンド中によって、継続パターンやリバーサルパターンとして解釈される。
インサイドバー(Inside Bar)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • Ⅰ.ローソク足Fがローソク足Aの高値又は安値を超えたタイミングでエントリーを行う。
    • Ⅱ.ローソク足Gがローソク足Fの高値又は安値を超えたタイミングでエントリーを行う。
    • インサイドバーの高値を上回った場合はロングポジションを取り、安値を下回った場合はショートポジションを取る。
  • ストップロスの設定
    • ロングポジションの場合、インサイドバーの安値の少し下にストップロスを設定する。
    • ショートポジションの場合、インサイドバーの高値の少し上にストップロスを設定する。
  • 利益確定ポイント:近くのレジスタンスレベルや目標価格に基づいて設定。

フェイクセットアップ

フェイクセットアップ(Fake Setup)は、市場参加者の心理を逆手に取った動きを利用するものである。

一般的にはブレイクアウトが一度起こった後に、それがフェイク(騙し)となり、価格が逆方向に動くパターンを指す。

このセットアップは、騙しの動きを利用して利益を得るための戦略である。

プライスアクションの意義(フェイクセットアップ/Fake Setup
  • 初期のブレイクアウト
    • 価格が重要なサポートやレジスタンスラインを一度突破する。
  • 逆行動
    • ブレイクアウトが偽りであることが確認され、価格が逆方向に急激に戻る。
  • 市場心理の逆利用
    • 多くのトレーダーがブレイクアウトに騙されることで、逆方向への強い動きが生まれる。
フェイクセットアップ(Fake Setup)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • フェイクセットアップが確認された後、逆方向へのエントリーを行う。
      • ロングポジションの場合:価格がサポートラインを下抜けた後に逆戻りし、レジスタンスラインを上回るタイミングでロングポジションを取る(ローソク足E)。
      • ショートポジションの場合:価格がサポートラインを突破した後に逆戻りし、レジスタンスラインを下回るタイミングでショートポジションを取る。
  • ストップロスの設定
    • シグナルとなるレベルの少し上または下にストップロスを設定する。

フォールスブレイクアウト

フォールスブレイクアウト(False Breakout)は、特定の価格レベル(サポートラインやレジスタンスライン)を一時的に突破するものの、その後すぐに元のレンジ内に戻る現象を指す。

これは市場参加者を騙す動きであり、トレーダーが損失を被ることが多いシナリオである。

プライスアクションの意義(フォールスブレイクアウト/False Breakout
  • 一時的な突破
    • 価格がサポートやレジスタンスラインを一度突破するが、その動きが持続せずにすぐに逆方向に戻る。
  • 市場心理の逆転
    • 多くのトレーダーがブレイクアウトを信じてエントリーするものの、その動きが偽りであることが確認されると、市場心理が一転し、逆方向への強い動きが生まれる。
    • フォールスブレイクアウトは、次の大きな価格動きの前兆として利用されることが多い。これを見極めることで、トレーダーは反転のポイントを捉えることができる。
フォールスブレイクアウト(False Breakout)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • ロングポジションの場合:価格がレジスタンスラインを一時的に下抜けた後(ローソク足C)、サポートラインの上に戻ったタイミングでエントリーをする。(ローソク足F or G)
    • ショートポジションの場合:価格がレジスタンスラインを一時的に上抜けた後、サポートラインの下に戻ったタイミングでエントリーをする。
  • ストップロスの設定
    • シグナルとなるレベルの少し上または下にストップロスを設定する。

ランウェイ

ランウェイ(Runway)は、価格が一定の方向に強い勢いで連続して動くことを特徴とし、主にトレンドの形成や継続を示唆するサインとして使用される。

このパターンは、トレーダーにとってエントリーポイントやトレンドの方向性を判断する際に役立つ。

プライスアクションの意義(ランウェイ/Runway
  • 連続した強い動き
    • 価格が一定の方向に連続して動く。複数の長いローソク足で表現される。
  • ボリュームの増加
    • ランウェイが発生する際に、取引量が増加することが多い。
  • 明確なトレンド
    • ランウェイは、上昇または下降のいずれかの明確なトレンドを持つ。
ランウェイ(Runway)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • ランウェイアップの場合:ランウェイが始まっていることを確認した後、その勢いが続くと予測してロングポジションを取る。
    • ランウェイダウンの場合:ランウェイが始まっていることを確認した後、その勢いが続くと予測してショートポジションを取る。
  • ストップロスの設定
    • シグナルとなるレベルの少し上または下にストップロスを設定する。

プライスアクション(継続)

スラスト

スラスト(Thrust)は、市場が特定の方向に強い勢いを持って動くことを指す。これは、強いトレンドの始まりや継続を示唆するサインとして認識され、トレーダーにとってエントリーポイントやトレンドの方向性を判断する際に役立つ。

プライスアクションの意義(スラスト/Thrust
  • 強い勢い
    • 価格が一方向に急激に動く。通常、長いローソク足やバーで表現される。
  • ボリュームの増加
    • スラストが発生する際に、取引量が増加することが多い。
  • 明確な方向性
    • スラストは、上昇または下降のいずれかの明確な方向を持つ。
スラスト(Thrust)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • スラストアップの場合:直前のローソク足の終わりに近い価格でロングポジションを取る。スラストの勢いが続くと予測してエントリーをする。
    • スラストダウンの場合:直前のローソク足の終わりに近い価格でショートポジションを取る。スラストの勢いが続くと予測してエントリーをする。
  • ストップロスの設定
    • シグナルとなるレベルの少し上または下にストップロスを設定する。

3バープルバック

3バープルバック(3-Bar Pullback)は、トレンドの継続を見極めるために使用される。このパターンは、強いトレンド中に一時的な調整を示す3本のローソク足から構成され、その後、トレンド方向への再開を予測するものである。

プライスアクションの意義(3バープルバック/3-Bar Pullback
  • トレンドの識別
    • 強い上昇または下降トレンドが存在することが前提となる。
  • 3本の逆方向のバー
    • 上昇トレンドの場合:3本の連続した陰線。
    • 下降トレンドの場合:3本の連続した陽線。
  • トレンドの再開
    • 3本のプルバック(調整)が終わった後、元のトレンド方向への動きが再開する。
3バープルバック(3-Bar Pullback)出現時のトレード戦略
  • エントリーポイント
    • ロングポジションの場合:3本の下落バーが形成された後、次のバーが上昇に転じた際にロングポジションを取る。(ローソク足D or E)
    • ショートポジションの場合:3本の上昇バーが形成された後、次のバーが下落に転じた際にショートポジションを取る。(ローソク足D or E)
  • ストップロスの設定
    • シグナルとなるレベルの少し上または下にストップロスを設定する。
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