テクニカル分析⑤:Ⅰ勝率を上げる!プライスアクションセットアップの極意
プライスアクションセットアップとは
プライスアクションセットアップ(Price Action Setup)とは、チャート上の価格の動きに基づいて行われるトレード戦略である。
これまでテクニカル分析①~④でテクニカル分析に関する基礎的な内容を学んできたが、その集大成がこのプライスアクションセットアップに含まれることとなる。
テクニカル分析に関する投稿についてはこちらをご参照ください。
これまで学んだ理論や法則、過去の価格変動パターンやチャート形状、ローソク足の配置、サポートやレジスタンスレベルなどを分析して、今後の価格の動きを予測し、エントリーからイグジットまで完結することである。
また、先にお伝えしておくと、これから紹介するセットアップは独自で開発したものではない。使用方法についてはアレンジしている部分も多いが、主にボブ・ボルマンやアル・ブルックスの著書に記載されているセットアップである。
- ボブ・ボルマン
- 外国為替(FX)市場での短期取引、特にスキャルピングに関する著作で知られる。トレーダーにとって実践的かつ具体的なガイダンスを提供し、多くの読者に支持されている。
- インジケーターに依存せず、価格の動きとチャートパターンに基づいてトレードする方法を推奨している。
- 著書
- FX 5分足スキャルピング プライスアクションの基本と原則
- FXスキャルピング ティックチャートを駆使したプライスアクショントレード入門
- アル・ブルックス
- アメリカのトレーダー、医師、著者であり、特にプライスアクショントレードに関する専門家として知られている。彼の分析とトレード手法は、プライスアクションの詳細な観察と解釈に基づいており、トレーダーの間で広く支持されている。
- インジケーターに頼らず、価格の動きやローソク足のパターン、サポートとレジスタンスレベルなどを分析してトレードを行う方法である。細部にわたる観察と綿密な分析を重視しており、これが多くのトレーダーに信頼されている。
- 著書
- プライスアクショントレード入門 足1本ごとのテクニカル分析とチャートの読み方
- プライスアクションとローソク足の法則 足1本の動きから隠れていたパターンが見えてくる
これらの著書に記載されている手法はプライスアクションのすべてが詰まっていると思われる。興味のある方はぜひ読んでいただきたい。
もちろん、私自身もトレードでこれらのプライスアクションを利用している。そのためこれから紹介するセットアップの中には両社の著書に記載されておらず、私独自の解釈や方法が含まれている。
一つ一つなるべく丁寧に紹介していくが、プライスアクションセットアップを学ぶには数多くのトレードを確認し、自分のものにする必要がある。
そういった場合には、このブログのDaily FXを読んでみてほしい。多くのプライスアクションセットアップやその他トレードに関する情報を載せている。実際のトレードを解説しているため参考になるだろう。
では早速セットアップについて解説を始めていくこととする。
勝率を上げるプライスアクションセットアップ
ダブル同時線ブレイクセットアップ(DD)
ダブル同時線ブレイクセットアップは同時線が2回連続で発生した場合に、ダブル同時線をシグナル足として、シグナル足をブレイクした場合にエントリーを行うセットアップである。
同時線は多いほどエントリー根拠としては強くなる。そのためトリプル、フォース、フィフス同時線でも問題ない。
同時線は十字をイメージするかと思われるが、必ずしも十字でなくてもよい。周辺のローソク足に比べ極めて小さいローソク足であれば同時線とみなしてよい。
また、セットアップの条件として、明らかにトレンドが出ている場合にのみ、トレンド方向にエントリーをすることができる。
同時線は現在確認している時間軸よりもさらに下位の時間軸ではレンジ相場であることを表しており、そのレンジ相場をブレイクした時にエントリーをするということになる。
トレンド相場の一時的な価格調整または時間調整としてレンジ相場が形成され、それがダブル同時線としてチャート上に描写されたと考えられる。
exⅠ.ダブル同時線ブレイクセットアップ
exⅡ.ダブル同時線ブレイクセットアップ
exⅢ.ダブル同時線ブレイクセットアップ
ファーストブレイクセットアップ(FB)
ファーストブレイクセットアップはレンジ相場からブレイクアウトした後に発生する、一番最初の調整を再度トレンド方向にブレイクした場合にエントリーするセットアップである。
セットアップの条件としては、レンジブレイク後のトレンドの動きが一方向に勢いよく進むこと。また、その後の調整でもトレンド方向とは逆方向に急激にプルバック(押し目/戻り目)した場合に限る。
一般的な価格調整(プルバック)では、上昇トレンドであれば2回目の安値(調整時)、下降トレンドであれば2回目の高値の後に再度トレンド方向に推進していく場合が多い(次項で説明する”セカンドブレイクセットアップ”である)。
ファーストブレイクアウトセットアップは、上記の一般的な調整よりも相場に勢いがあり、斜めに急激に調整が入る場合である。上昇トレンドであれば1回目の安値(調整時)、下降トレンドであれば1回目の高値の後に再度トレンド方向にブレイクしていく。
exⅠ.ファーストブレイクセットアップ
陽線が続く上昇トレンドならば、プルバックはほとんどが陰線になっているほうがよく、陰線が続く下降トレンドならばブルバックはほとんどが陽線になっているほうがよい。そして、20EMAに達するまでに止まったり失速したりしないほうがよい。
※EMAは20EMAでなくても、20前後であれば問題ない。
プルバックは、元のトレンドほど力強くなくてもよいが、弱い動きではダメである。
また、少し前の高値や安値を試している場合はブレイクする可能性がさらに高くなる。
シグナル足は同時線やつつみ足、はらみ足になる場合も多く、その場合は、ファーストブレイクセットアップに加えエントリー根拠が増えるため、より強力なブレイクとなる可能性が高い。
exⅡ.ファーストブレイクセットアップ
exⅢ.ファーストブレイクセットアップ
セカンドブレイクセットアップ(SB)
セカンドブレイクセットアップはファーストブレイクセットアップよりも相場の推進の勢いが弱く、価格調整時における2回目の安値または高値をブレイクした時にエントリーを行うセットアップである。
調整時における1回目の安値または高値をブレイクしてから、1~4本程度で2回目の安値または高値をブレイクする傾向にある。(場合によっては、Mパターン/Wパターンが形成される。)
※小さいMパターンやWパターンはダブルトップやダブルボトムを指し、トレンドの頂点や底辺以外でもよく確認される。これらもプライスアクションとしては重要なシグナルであるため意識しておくほうがよい。
また、2回目の安値又は高値をブレイクする前に、少し前の高値や安値を試すか、20EMAを試すことが多い。
そのため、勝率としては、ファーストブレイクセットアップよりもセカンドブレイクセットアップのほうが高くなる。
exⅠ.セカンドブレイクセットアップ
セカンドブレイクセットアップの場合でも、シグナル足は同時線やつつみ足、はらみ足になる場合が多く、その場合は、セカンドブレイクセットアップに加えエントリー根拠が増えるため、より強力なブレイクとなる可能性が高い。
これ以降に説明するセットアップにおいても同様のことが言えるため十分に意識してほしい。(今後は記載を控える)
exⅡ.セカンドブレイクセットアップ
exⅢ.セカンドブレイクセットアップ
ブロックブレイクセットアップ(BB)
ブロックブレイクセットアップはファーストブレイクセットアップ、セカンドブレイクセットアップにおける価格的調整とは異なり、時間的調整により平行に調整が入った場合に形成されるレンジブロックをトレンド方向にブレイクした時にエントリーするセットアップである。
比較的小さなレンジブロックが形成されるが、トレンド相場やレンジ相場の中でも形成される。そのため、トレンド方向へのエントリーだけではなく、カウンタートレンド方向にも使用することが出来る。特にレンジブロックが長くなったときはカウンタートレンドの特徴を示す場合がある。
ブロックブレイクセットアップの場合であっても、少し前の高値や安値を試すことでブレイクアウトの可能性が高まる。
exⅠ.ブロックブレイクセットアップ
エントリー時には、最低でも1~2本の短小線(同時線など)がみられ、それがEMAとレンジブロックに挟まれスクイーズになっているとなおよい。この場合、短小線をシグナル足としてエントリーをする。
- スクイーズ
- レジスタンスラインやサポートラインと、20EMAの間で価格が徐々に狭まりビルドアップがみられる状態のこと。
exⅡ.ブロックブレイクセットアップ
exⅢ.ブロックブレイクセットアップ
レンジブレイクセットアップ(RB)
レンジブレイクセットアップはブロックブレイクセットアップよりも長期間横ばいが続いた場合に形成されるレンジ相場をブレイクアウトした時にエントリーを行うセットアップである。
この場合のレンジの定義は、横ばい状態が長く、価格は上下の水平のバリアの間に収まっている状態とする。
レンジの上下には価格が反発することで形成されるバリアができ、最低でも2回以上上下のバリアに高値と安値が反発しているのが理想である。
レンジブレイクセットアップは上下のバリアに何度も反発し、最終的には上下どちらかのバリアにビルドアップがみられ、それが20EMAとスクイーズになっている場合が多い。
※ビルドアップ:買いと売りが同価格帯の中で何度も起こり、力がため込まれている状態。
exⅠ.レンジブレイクセットアップ
バリアをブレイクアウトしたタイミングでエントリーを行うが、この場合にも十字線やつつみ足、はらみ足など、シグナル足を元にエントリーすることをおすすめする。
これまで紹介したセットアップの中でも、レンジブレイクセットアップはレンジ期間が長く、力がため込まれている状態であるため、ブレイクアウト後の勢いが最も強い。その代わり、フェイクブレイクやティーズブレイクが発生することが多々あるためブレイクアウトしたと思い込んで、エントリーをしないように気を付けなければならない。
exⅡ.レンジブレイクセットアップ
ティーズブレイクのあとで価格がレンジのなかに引き返し、すぐに利益の見込めるレンジブレイクとしてブレイクしたときは、ティーズブレイクの水準を超えるのを待たずに仕掛けてよい。ただ、複数のティーズブレイクが連続してあったときは例外で、そのときはそれらが新しいバリアを形成する。
- ティーズブレイク
- 気の迷いかのような一時的なブレイクアウト
- フェイクブレイクよりも小さくブレイクアウトし、再度バリアに戻ってくる
- フェイクブレイク
- ビルドアップのないブレイクアウト
- ブレイクアウト後バリア内に再度戻ってくる
- ビルドアップのないブレイクアウト
exⅢ.レンジブレイクセットアップ
インサイドレンジブレイクセットアップ(IRB)
インサイドレンジブレイクセットアップはレンジブレイクセットアップの中に小さなレンジブロックが形成され、そのレンジブロックをブレイクアウトしたタイミングでエントリーをするセットアップである。
インサイドレンジブロックセットアップのエントリータイミングは3つの種類があり、レンジブレイクセットアップ内のどこにレンジブロックができるのかによる。
一つ目は上下のバリアのバリア付近でレンジブロックが形成され反転する場合、二つ目はバリアの中間でレンジブロックが形成された場合、三つ目はブレイクアウト付近でレンジブロックが形成された場合である。
- インサイドレンジブレイクの3種類
- 1. バリアでの反転
- 2. バリア途中でのトレード(幅広いレンジの場合)
- 3. バリアブレイクアウト直前でのトレード
上記3種類のいずれにおいても、バリアへの距離を考慮しながらエントリーを行う必要がある。
1. バリアでの反転(幅広いレンジの場合)
バリアでの反転はレンジブレイクセットアップの上下のバリアが比較的大きく、バリアで反転後小さなレンジブロックを形成し、再度反対方向のバリアへ向かう時に小さなレンジブロックをブレイクアウト(ブロックブレイク)した時にエントリーを行う。
基本的にはバリア内のレンジの値幅分を狙う場合に利用する。そのため上下のバリア間にある程度の値幅が必要となる。
仮に反対方向のバリアへ到達後そのままバリアをブレイクアウトした場合は、レンジブレイクアウトセットアップとして扱っても問題はない。
2. バリア途中でのトレード(幅広いレンジの場合)
バリア途中でのトレードはレンジブレイクセットアップの上下のバリアが比較的大きく、バリアの中間でレンジブロックを形成し、レンジブロックをブレイクアウト(ブロックブレイク)した場合にエントリーを行う。
この場合も”1.バリアでの反転”と同様にバリア内のレンジの値幅分を狙う場合に利用する。そのため、上下のバリア間にある程度の値幅が必要となる。
仮に反対方向のバリアへ到達後そのままバリアをブレイクアウトした場合は、レンジブレイクアウトセットアップとして扱っても問題はない。
3. バリアブレイクアウト直前でのトレード
バリアブレイクアウトでのトレードは、上記1,2と違い、レンジブレイクセットアップの上下のバリアが狭くても広くても問題はない。レンジブレイクセットアップのブレイク直前に小さなレンジブロックが形成され、そのレンジブロックをブレイクアウト(ブロックブレイク)した場合にエントリーを行う。
レンジブレイクセットアップ直前の小さなレンジブロックをブレイクアウトした場合は、そのままレンジブレイクセットアップのブレイクになる場合が多い。
以上のようにインサイドレンジブロックセットアップはレンジブレイクセットアップとブロックブレイクセットアップが融合した形となる。
exⅠ.インサイドレンジブロックセットアップ
exⅡ.インサイドレンジブロックセットアップ
exⅢ.インサイドレンジブロックセットアップ
アドバンスドレンジブレイクセットアップ(ARB)
アドバンスドレンジブレイクセットアップはレンジブレイクセットアップの外に小さなレンジブロックが形成され、そのレンジブロックをブレイクアウトしたタイミングでエントリーをするセットアップである。
アドバンスドレンジブロックセットアップのエントリータイミングには2つの種類があり、レンジブレイクセットアップ外のどこにレンジブロックができるのかによる。
一つ目はブレイクアウト付近でレンジブロックが形成された場合、二つ目はレンジブレイクセットアップによるブレイクアウト後のブルバックの位置にレンジブロックが形成された場合である。
- アドバンスドレンジブレイクセットアップの2種類
- 1. バリアブレイクアウト直後でのトレード
- 2. ブレイクアウト後のプルバックでのトレード
上記2種類においても、バリアへの距離を考慮しながらエントリーを行う必要がある。
バリアブレイクアウト直後でのトレード
バリアブレイクアウト直後でのトレードはレンジブレイクセットアップのバリアの上部あたりに小さなレンジブロックが形成される。
通常であればレンジブレイクセットアップはバリア付近で力がビルドアップがされ、バリアと20EMAの間でスクイーズが形成されるが、このビルドアップの代わりに、バリアを抜けたり戻ったりしながら出来る小さなレンジブロックをブレイクアウトしたタイミングでエントリーを行う。
exⅠ.アドバンスドレンジブレイクセットアップ
ブレイクアウト後のプルバックでのトレード
ブレイクアウト後のブルバックでのトレードは、レンジブレイク後にバリア付近の価格に再度戻った時に、レンジブロックが形成され、それをトレンド方向にブレイクアウトした時にエントリーを行う(ブロックブレイクセットアップ)。
この場合、レンジブロックの形成によるブロックブレイクセットアップのほかに、ファーストブレイクセットアップやセカンドブレイクセットアップになる可能性も大いにある。
トレンドの勢いや価格の調整度合を見て判断する必要がある。
exⅡ.アドバンスドレンジブレイクセットアップ
exⅢ.アドバンスドレンジブレイクセットアップ
デュエリングラインブレイクセットアップ(DLB)
デュエリングラインブレイクアウトセットアップはトレンドラインとチャネルラインが交差し、その間でローソク足がスクイーズされる状態から、トレンドラインまたはチャネルラインのどちらかをブレイクアウトした場合にエントリーを行うセットアップである。
レンジブレイクやインサイドレンジブレイク、アウトサイドレンジブレイクは比較的、水平方向のバリアに対して価格が反発することが多い。そのため、上下のどちらかで安値の切り上げや高値の切り下げが発生し、全体的な流れを把握することが出来る。
しかし、デュエリングラインは上下のバリアによるトライアングルやウェッジのような形状になるためどちらに抜けるかを予想しにくい。基本的には継続パターンが多いためトレンド方向に抜けた場合にエントリーをすることをおすすめする。
exⅠ.デュエリングラインブレイクセットアップ
また上下のバリアからローソク足が絞り出されるような形になるため、どちらかのラインを抜けた場合であったとしても、エントリーのタイミングで周辺のローソク足よりも大きめのローソク足となった場合にエントリーを行う。
まれに、ギリギリまで小さなローソク足が並びデュエリングラインの線を超えてもレンジが形成されることがある。ラインを超えたからと言ってエントリーをするとまだブレイクアウトしていなかったということになってしまうため気を付けてほしい。
exⅡ.デュエリングラインブレイクセットアップ
exⅢ.デュエリングラインブレイクセットアップ
EMAギャップブレイクセットアップ(EMAGB)
EMAギャップブレイクセットアップはトレンド発生時にEMAを離れてから、長期間EMAにタッチすることなく上昇または下降し続け、その後の調整で戻した場合に、再度高値または安値への試しを狙うセットアップである。
EMAに長期間タッチしなかったということは、トレンドの推進力が強く、勢いがあるということである。その後価格調整により戻すことになるが、急激に推進した分、調整の勢いも強く、トレンドラインを超える可能性が高い。
トレンドラインを割った後は調整前の高値または安値まで価格を試す傾向にあり、試した後レンジ相場が形成されトレンドが反転するか、極値を超えてさらにトレンドを推進する。
exⅠ.デュエリングラインブレイクセットアップ
そのため、エントリーはトレンドラインを割っていることを確認し、調整が深い場合に限ることをおすすめする。そうすれば、仮に極値を試した後トレンドが反転した場合においても、最悪トントンにできるかと思う。
あまり積極的でない場合は極値を試したところで利食いするのも悪くない。自分の戦略や資金管理に従い、無理に極値のブレイクアウトを意識する必要はない。
exⅡ.デュエリングラインブレイクセットアップ
exⅢ.デュエリングラインブレイクセットアップ
スパイクアンドチャネルセットアップ(S&C)
スパイク&チャネルブレイクセットアップは上昇トレンド又は下降トレンド形成中にチャネルラインをブレイクアウトし、スパイクを形成後、2段階で下降または上昇する形を狙ったセットアップである。
トレンドが出ている段階でチャネルラインをブレイクアウトする場合は、そのトレンドの最終局面を表していることが多い。
チャネルラインのブレイクアウトを確認するためには、チャネルラインを形成するために上昇トレンドであれば二つの高値があることが前提であり、下降トレンドであれば二つの安値が必要になる。
また、スパイク直後にトレンドとは逆方向に価格が戻っていくが、その時にはらみ足やつつみ足が形成されている場合はセットアップの強度が高まる。
exⅠ.スパイクアンドチャネルセットアップ
スパイクが形成された後は、再度そのスパイクを超えてトレンドが発生する可能性は低い。
スパイク形成後は2段階で戻した後チャネルが形成されレンジ相場となるか、2段階の戻しが強い場合は反転し、逆方向にトレンドが形成されることがある。
このセットアップは逆張りになるため、なるべく損切りラインを短くし、スパイク後の足でローソク足の形に注意し、確度が高い場合にエントリーをすることをおすすめする。また、利確までの値幅も比較的小さくしたほうがよい。
exⅡ.スパイクアンドチャネルセットアップ
exⅢ.スパイクアンドチャネルセットアップ
終わりに
上記セットアップはローソク足のみを使用したセットアップである。テクニカルインジケーターやその他、出来高やフィボナッチ、トレンドラインやレジスタンスラインを用いてここまで説明してきたプライスアクションを強化することもできる。
また、マルチタイムフレーム分析を用いてプライスアクションセットアップを確認すると、上記と同じセットアップをいくつも確認することが出来るだろう。
また、すべてのセットアップを使用する必要はなく、自分が取り扱いしやすいセットアップから始めてみるとよい。